社会人として最初に経験した仕事は、自動車整備士。幼いころから車が好きで、「これは好き」「やりたい」と思ったことしか頑張れないタイプ。だからこそ「大好きな車に関わる仕事なら、きっと一生の仕事にできる」と思って専門学校に進み、大手自動車メーカーが運営する整備工場に勤めはじめたんです。でも、実際に働いてみると「土日に休めなくて、彼女や友人と過ごす時間がとれない」「頑張りに収入が見合うと思えない」など、仕事内容以外のところで悩むように……それが初めての転職のきっかけでした。

次に就いたのが、前職の不動産営業。土日祝休めて、頑張るほど稼げるのが魅力的でした。父が建設系の仕事をしている姿への憧れがあったので、仕事内容にも興味が持てそう。「まずは3ヶ月本気でがんばろう」と決意して入社を決めたんです。しかし働きだしてみると、休日や時間外のお客様対応が高頻度で発生することがわかりました。なかなか成果も出ず「こんなはずではなかった」と思ってしまって……最初に決めた3ヶ月はきっちりやり切って、そのまま退職してしまったんです。

どちらも、自分なりに「仕事に求めるもの」を考えて、情報収集して始めた仕事。だけど、あまり長くは続かなかった。だからこそ「次の転職活動では失敗したくない！」と考え、転職活動に本腰を入れる前に、一度立ち止まってみることにしました。

最初に考えたのは、自分を知ること。「自分が本当に仕事に求めているものって何だろう？」と考えなおす必要があると感じていました。そこで、昔なじみの友だちや家族と話す時間を設け、自分のこれまでを振り返ることに。

それまでは「好きなことを仕事にしたい」「プライベートがほしい」とは思っていたものの、実際にどんな環境であれば充実した仕事人生を送れるのか、仕事を通して何を成し遂げたいかなど、本当の意味での仕事や働き方について考えたことはありませんでした。自分のことをよくわかってくれている人に話を聞いてもらい「チ―ムで一緒に何かを進めていくのが昔から得意だったよね」「高い目標に向かって頑張るのが好きなタイプだと思うよ」「仕事と私生活、どちらかだけでなく両方大事にしたいんじゃない？」など、客観的に見た自分について教えてもらううちに、自分に合った仕事に対する解像度が高まりました。

そこでチェックするようになったのが、建設系の人材ソリューションサービス関連の求人。建設という大きなものづくりの現場を、人をとりまとめることで支えていく。そんな働き方ができれば大きなやりがいを味わえそうだと思ったんです。その流れで、建設だけ、人材だけでなくIT・機械などものづくり全般を幅広い手段でサポートしている現職の企業・株式会社ワーキテクノにも出会うことができたんです。

次に考えたのは、企業のことをもっと知るべきだ、ということ。最初の転職活動中は、転職サイトを2つ併用。企業情報はしっかり読んでいたので、情報収集は十分やっていたつもりだったんです。でも、退職後に不動産営業として働いていた企業について調べたとき、初めてクチコミの存在を知って。退職のきっかけになった働き方について、実際に働いたことがある方のリアルな意見がたくさん掲載されているのを見て「これを先に読んでいれば……」と、正直後悔しましたね。

そこからは、必ず応募前に企業の口コミをチェックするように。特に気にしていたのは「いい評判と悪い評判の比率はどうか」「目立って違和感がある投稿がないか」。いろいろな視点で書いている人がいることをふまえ、1つひとつにとらわれすぎないように気を付けていました。実際に働いている人のリアルな声を知ることで、企業に対する理解度がより深まり、志望動機も明確に。やはり情報収集は重要なのだと改めて実感できた経験でした。

建設系の人材ソリューションを提供する企業8社に応募し、5社で書類選考通過。うち1社が株式会社ワーキテクノでした。各社での面接で意識していたのは、面接官との会話のキャッチボールを楽しむこと。堅くならず、本音の自分を知ってもらえたほうが、自分にとっても企業にとっても有意義な面接になると思っていたんです。面接前の当社への志望度は、正直なところ他の企業と同じくらい。事業内容や将来の展望について、可能なかぎり調べはしましたが、今になって考えると十分には理解できていないまま面接に臨んでいたかもしれません。

しかし面接終了後には「絶対にここで働きたい」と心から思っていました。そこまで志望度が高くなったのは、面接官であり現在の上司でもある採用担当の井上さんが、すでに一緒に働く仲間であるかのようにフラットなコミュニケーションをとってくれたから。面接というと一問一答のイメージがあったのですが、まったく真逆ですね。普通の会話の中で、自然にお互いの仕事に対する考え方を伝えあい、相互理解を深めることができました。仕事についても、ものづくりに対する総合的な課題解決型提案を行なっているため、入社後は営業だけでなくソリューション企画、技術者の採用や企業とのマッチング支援など、多彩なミッションに挑戦できると聞いて。自分の可能性が切り開かれていくようで、すごくワクワクしたのを覚えています。

お話の中では、現在の事業の状況や将来の展望についても聞かせていただけて。さらに、仕事のシビアな部分や難しい部分、大変な部分についてもストレートに伝えてもらえたのが印象的でした。そのうえで「一緒に会社を大きくしていこう」と声をかけていただき、自分に期待してもらえているのだと実感。「この人と働きたい」と思える先輩がいて、仲間と一緒に高い目標を追うことができる。そのうえ、素直な自分の言葉を聞き、自分のことを理解したうえで「一緒に頑張ろう」と言ってもらえる。こんな環境で働けたら幸せだろうなと、率直に感じたんです。それが入社の決め手でしたね。

現在は入社4ヶ月目。ひととおりの仕事の流れを理解した段階です。実際に働き始めてからも、井上さんとのコミュニケーションは自然体のまま。会社の雰囲気も面接時に想定していた通りで、前回の転職で感じていたような「こんなはずじゃなかった」という想いは全くありません。先輩たちと一緒にチームを組んで働くのは初めてですが、困ったときには気軽に質問できるし、実際の仕事ぶりを見ながら学べるのも嬉しいです。今後は新規開拓営業やソリューション企画など、より多彩なミッションに挑戦できるので、ますます仕事が面白くなりそうで楽しみですね。

株式会社ワーキテクノの大きな特徴は、職種によって担当業務が明確に切り分けられているわけではなく、みんなで会社の未来を創っていけること。今はまだまだ先輩たちから学ばせてもらっている状態ですが、少しでも早く会社の中枢的存在になるのが今後の目標。「この会社と一緒にもっともっと成長したい」と思えるほどの出会いに感謝して、日々努力していきたいと思います。