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2021/5/13

やりたいことが見つからない理由は、情報収集不足。複数の求人を比較しながら見ることで、長く続けたい仕事が見つかった。

石原 慶久さんの転職体験記
石原 慶久Norihisa Ishihara(27歳)
  • 転職前携帯電話の販売スタッフ
  • 転職後施工管理
  • 転職活動期間5ヵ月
  • 応募社数10
  • 面接社数3
この体験記のポイント
  • 慌てて決めたことが理由で、二度の就職失敗。次こそ長く勤めたいけど、やりたい仕事が見つからない。
  • 何となくで応募したくない。複数の求人を比較しながら情報を集めたら、自分に合った仕事が分かってきた。
  • 内定理由は意欲。情報を集める過程でやりたい理由が整理され、意欲を具体的にアピールできた。

深く考えずに仕事を決めた過去。慌てて選んだ仕事は、自分に合わなかった。

今まで2社を経験しているんですが、どちらも仕事選びに失敗してしまったなと感じていました。

新卒で就職活動をしていた時、1月くらいまで就職先が決まっていなかったんです。急いでまだ募集している会社を探して、唯一採用されたのが大手外壁塗装会社。「とりあえず大手だしいいや」と何も考えずに入社しました。営業に配属され、任せられたのは一般家庭に外壁塗装を提案する飛び込み営業。ひたすら断られることに耐えられず、たった2ヶ月で退職してしまいました。

それから1ヶ月くらいは遊んでいたのですが、金銭的にキツくなり、また慌てて転職活動を開始。手当り次第に受けて、採用されたのが前職の人材派遣会社です。クライアント先の大手家電量販店に派遣され、そこで携帯電話の販売スタッフをしていました。正直ひとまず採用されたから入社した会社だったので、モチベーションはずっと低かったです。

接客したお客様がリピートで戻ってきてくれる率が他のスタッフより高く、「向いているのかな」とも思ったんですけどね。仕事自体というよりも、クライアント先に派遣されている状態が合わなかったんだと思います。気を遣いますし、何より全体の流れのようなものが分かりません。会社や店舗全体で目指している方向が分からないまま、ただ指示通りに進めていくことに違和感がありました。

また、直接自社の上司が仕事ぶりを見てくれるわけではないので、評価制度もあいまい。入社時から1年半ずっと給与の変動がありませんでした。研修も充実していなかったので、知識やスキルが上がっていく実感もなし。そのためどうすればキャリアアップできるのか分からず、長く続けられるイメージが全くなかったです。このままダラダラ続けていても先が見えないなと思い、転職を決意しました。

今度こそ長く勤められる仕事がいい。…でも、やりたいことが見つからない。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
転職活動を始めてすぐに決めたのは、今度こそ長く勤められる仕事が良いということ。何となく応募して受かった会社に入社するのでは、今までと同じ結果になってしまいます。でも、やりたい仕事が見つかりませんでした。

最初は「自分の経験が活かせる仕事にしよう」と考えたんです。携帯電話販売の仕事は苦手ではなかったので、似たようなところで家電量販店の接客スタッフを検討していました。クライアント先で働く形ではなければ続けられる気がして、家電量販店の求人を中心に見ることに。ただ、これって結局「採用されそうな仕事」を探していただけなんですよね。

それに気づいてから、他に興味のある業界・職種を改めて考えてみることにしたんです。すぐに思いついたのは建築業界。新卒で入社した会社も建築業界でしたし、実家も工務店に近い仕事をしていたので、他の業界より身近でした。ただ、どんな職種があるかはよく知らない状態。まずは建築業界の求人をざっと見てみることにしました。

営業は一度上手くいかなかったので、自分に合っていないかもしれない。現場の作業スタッフは、体力的な負担を考えると長く続けられないかもしれない。いろいろ考えながら見ているうちに、目に留まったのが施工管理。建設現場のスケジュールや品質を管理する仕事です。現場での作業全体を管理するので、仕事の全体像が見えそうだなと思い、興味をもちました。

ただ、もう何となくで応募したくなかったので、施工管理の中でもやりたいことに近いものを絞ることに。意識したのは、求人を比較しながら見ることです。そうしていくと「何千人もの職人が作業し、イチから建物を建てる大きな建築現場」と「水道管工事など数名規模で専門的な工事のみをする現場」では、仕事の進め方が変わるんだなというのが分かりました。大きな現場だと、2名以上の施工管理で進める場合もあるみたいです。それなら自分で現場の全部を見れるほうがいい。そう思い、おもに専門的な工事をする施工管理へと、やりたい仕事をさらに絞ることができました。

内定理由は「意欲」。事前の情報収集が、面接での評価にもつながった。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ2
専門的な工事を担当する施工管理が良いと決めたものの、片っ端から応募するのは避けました。本当に長く働ける会社かどうか、きちんと見極めなきゃいけないなと思ったんです。

どんな工事を担当するか以外に、注目したのは教育制度。これまでの2社は1週間前後の研修をしたらすぐ現場配属で、その後の研修も充実していませんでした。知識が身についていったり、経験の幅が広がったりする実感がないと、やっぱり長く働けません。

信和管工に応募した理由は、求人に「教育に5年かける」と書いてあったこと。他にも4社、教育が充実していて、専門的な工事が担当できそうな施工管理の求人に応募しました。それとまったく採用されなかったらどうしようと不安で、家電量販店も念のため5社応募。面接まで進んだのは3社だったんですが、施工管理は1社だけでした。

その会社が信和管工です。面接前には経験がアピールできない以上、施工管理をやりたいと思った理由を強く伝えようと思っていました。入社してから面接を担当した社長に聞いたんですが、内定の理由は意欲。応募前の情報収集で施工管理の中でも専門的な工事が良いと思った理由を整理できていたので、やりたい理由を具体的にアピールできたのだと思います。

仕事の成果が残ること、学びが多いこと、全部楽しい。初めて感じた仕事選びの成功。

入社から2年ほど経ちますが、まだ教育期間。いまは先輩が管理する建設現場にサポートとして入っています。まだ現場全体の流れを把握できるまでには至っていませんが、先輩に質問するときちんと教えてもらえるので、「言われたことをやるだけ」という感じはないですね。

また、自分の仕事が実際にモノとして、目に見える形で残っていくことがやりがいだなと感じています。1つ前の現場では、小学校のプールにあるシャワーの工事を担当しました。今回、初めて施工図面を書かせてもらったんです。工事が完了した現場を見た時、「これがずっと残り続けていくんだな…」と嬉しくなりました。

毎日知識が増えていくことも楽しいです。どうしても専門用語が多い仕事なので、最初は先輩や職人の方が何を言っているかまったく分からない状態でした。でも少しずつ専門用語や仕事を覚えていくと、工程表が作れるようになり、品質チェックができるようになり、施工図面が書けるようになり…と、自分の力になっていくことが分かるんです。少しずつ成長を感じられるので、長く働き続けられるイメージが持てています。働いている時間が楽しくなり、初めて仕事選びが成功したと感じられました。
採用担当者の声
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ3

やりたいという強い意志が、採用の決め手でした。

採用担当
稲田 剛
評価したポイントと採用理由 面接で1番重視していたのは「やる気」です。その中でも石原さんは、具体的なやる気の意志が感じ取れたんです。

いろいろ調べてくれたのも好印象でしたが、何よりうちの会社に合っているなと思いました。石原さんの前職は、クライアント先へ派遣される形の仕事です。大手家電量販店という大きな現場で全体の流れが見えず、言われたことをやるだけの仕事が嫌だったと言います。そのため「うちが管理している現場くらいの規模なら、全体が見れないことはない」という話を面接でしました。すると「やりたい」という意志を強く見せてくれたんです。

また、施工管理向きの性格でもあるなと感じました。施工管理は「あれ?」と思ったことをそのままにしてしまうと、ミスを見逃してしまう可能性のある仕事です。そして見逃してしまったミスは、重大な事故など大きな被害につながります。石原さんは入社後も書類の作り方など、疑問点をそのままにしません。納得いくまで質問を重ねるので、今後の活躍が期待できる社員です。

まずは資格を取得し、1人で現場を管理できるようになることが目標ですが、将来は若手の教育係になっていただくことを期待しています。
企業情報
会社名信和管工株式会社 資本金3000万円
事業内容冷暖房換気設備工事 給排水衛生設備工事 消防施設工事 配管工事・給排水・衛生・冷暖房設備 施工管理 <建設業許可> 東京都知事許可 特-3 第19160号 管工事業 東京都指定給水装置工事事業者 指定番号 第1704号 東京都指定排水設備工事事業者 指定番号 第1701号 従業員数14名(2023年3月現在)
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