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2018/6/18

やっぱり「接客」が好き。それに気づいてから、迷うことはありませんでした。

山崎 早夏さんの転職体験記
山崎 早夏Hayaka Yamasaki(26歳)
  • 転職前惣菜販売の店長
  • 転職後老舗うなぎ屋の店舗スタッフ
  • 転職活動期間1ヵ月未満
  • 応募社数2
  • 面接社数2
この体験記のポイント
  • 専門学校を卒業後、医療事務に。じっと座っている仕事は、自分に向いていないと気づく。
  • 180年以上の歴史を持つうなぎ屋に似合う「接客」とは……?伝統を守る接客に興味を持つ。
  • 店構えも、人柄も、ひと目惚れ。「家族」といえる居心地の良い場所を見つける。

手に職をつけたくて医療事務に。でも、じっと座っている仕事は向いていないかも…。

大学時代に、なんとなく「将来を考えたら資格くらい持っていたほうがいいかな」なんて思って、医療事務の資格を取得したんです。卒業する頃になり、その先のキャリアを考えたとき、実は特にやりたい仕事もなくて(笑)。まあ資格も活かせるし……と、派遣会社に登録して、総合病院の医療事務として働き始めました。病院で使うレセプトっていう明細書の処理とか、デスクワークが中心でしたね。

実際にやってみたら、デスクワークは向いていないって気づいたんです。どうしても集中力が続かなくて、30分に1回は席を立っていたかもしれません(笑)唯一、患者さんと話す受付業務は楽しいって思いました。大学時代のアルバイトでパスタ屋のホールスタッフをやっていたので、やっぱり私は、人と接する仕事が好きなんだって、実感したんです。

そこで、ちょうど1年がたったことを機に、転職活動を始めました。人と接する仕事という軸で探していたら、自宅から近い惣菜屋さんがアルバイト募集をしていたので、ちょうどいいなって思い、応募しました。お客さんと接することは、やっぱり楽しかったです。あと、工場で作られた惣菜をただ並べるのではなくて、お店で作った惣菜に変えたりしたんです。すると、お客さんから「おいしかった」と声をかけてもらったり、店舗の利益が増えたり。そんな店舗運営の面白さも感じられるようになりました。

何年かしたときに、アルバイトから正社員になったのですが、発注業務や売上管理などの仕事が増え、深夜の12時まで仕事をする日が多くなったんです。次第に、体力的に厳しいなって感じるようになりました。仕事自体は好きだけれど、長く続けられない……そう感じて、自分の好きな仕事をずっと続けていける環境を探し始めたんです。

たくさんの企業を見るよりも、自分が好きだと思う場所を探した

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
『エン転職』に登録してみたものの、なかなか応募までには至らず……。接客や販売の色んな求人を眺めていました。「これだ」っていう明確な軸はなかったので、何か心に残るポイントがあるかどうかが重要だったんです。実際に応募したのは2社でしたね。むやみやたらに受けなかったのは、いま考えると成功した理由のひとつかもしれません。

まずはじめに応募したのは、居酒屋の店舗スタッフでした。前職では、惣菜の調理経験もありましたし、売上管理をしたり、スタッフ教育をしたりする店長経験があったので、業態は違えど、活かせることがたくさんあるなって。面接を受けた感じも、悪くありませんでしたし、ありがたいことに内定もいただけました。ただひとつだけ懸念が……。本社が北海道の会社だったので、北海道の店舗が多かったんです。もしかしたら将来的に、転勤があるかもしれないって思ったら、「入社します」って即答はできませんでした。

そんな転職活動の最中に、知人から『エン転職』に掲載されている「はし本」の求人を紹介されたんです。老舗のうなぎ屋と見た瞬間に、興味が湧きましたね。はし本のうなぎは1杯3000円以上で、これまで提供していた商品とは、価格帯が全然違い、かなり高額です。そんな商品に似合う接客スキルを身につけられたら、仕事の幅を広げることにも繋がるかも……と思って応募しました。

店構えにも、社長の人柄にも、ひと目惚れ。

成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ2
応募すると、すぐに面接の連絡をもらえました。実際にお店に行ってみたら、趣のある店構えにひと目惚れしちゃいましたね。180年以上の歴史があるお店で、ずっと伝統の味を守り続けていることが伝わってきました。もちろん、写真では拝見していたのですが、ちょっと狭いくらいのお店だからこそ、お客さんとの距離感がとても素敵だと感じたんです。やっぱり足を運んで、そのお店の空気を感じることは、とても大切だと思います。

面接は、おかみさんと社長の2人でした。老舗のお店だからこそ、形式ばった質問をされるのかと思っていましたが、そんなことはなくて。とてもフランクに接してくださって、面接というよりも、会話をしている感じ。その中でも、感じの良さは意識していましたね。接客をするからこそ、きっと選考のポイントになっているだろうと思いましたし、私自身の強みだと思っていたのでアピールできるように努めました。とはいえ、過剰に演じることはいっさいなかったです。飾らない自分を出すことができたので、ここで働けたら、きっと自分らしくいられるんだろうなと思いました。

そして後日、内定のメールをいただけたんです。すぐに「宜しくお願いします」って応えました。新しい環境へのワクワク感だけではなく、伝統の味を守ることへの緊張も感じていましたね。

チームというよりも、家族の一員になれた

入社して4ヶ月程度ですが、本当に楽しい毎日を過ごしています。ここでは「うな重」が主役なので、接客は主役が引き立つように意識しています。お客さまを見て、求めていることがあれば会話をしたり、じっくりと楽しみたい様子であれば、あえて話しかけずにそっとお茶を入れたり。お客さまがいつも基準だと思っています。

また、2階には常連さまが使われるお座敷の部屋などもあるのですが、そこでの接客も担当させてもらっています。接待などで利用されるお客さまが多いので、お料理を提供する順番や上座・下座などを意識しなければいけません。よりレベルの高い接客が求められるので、自分のスキルアップを感じられます。

入社してから、みんなが丁寧に教えてくれるので、本当に不安を感じることはありませんでした。チームというより、家族だなって。いま料理を教えてくれる先輩も、おにいちゃんって感じです(笑)いま振り返って考えると、以前の職場では、自分がコーチとなって指導することを心がけていたので、模範となる行動をしなきゃと気を張っていたかもしれません。いまの職場は言えないことは何もないといえるほど、働きやすいです。

好きな仕事を、好きな場所でやる。そんな素敵な出会いができた転職だと思います。
採用担当者の声
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ3

何よりも笑顔が素敵で、一緒に働きたいと思ったんです。

六代目 店主
橋本 信二
評価したポイントと採用理由 第一印象は「笑顔が素敵」ということ。受け答えの様子から、当店の接客にきっと合うだろうなと感じていました。いまでは少し敷居が高くなってしまったうなぎは、江戸時代ではもっと日常の中で楽しむ食事でした。なので、これからの「はし本」も、敷居の高い料亭や割烹ではなくて、気軽に立ち寄れる店でありたいと考えています。だからこそ、彼女の気さくな笑顔は、「はし本」に必要だと思ったんです。

実際に入社してからは、本当に期待以上の活躍ぶりです。先を見て行動しているので、安心して色んな仕事をお願いしています。意外だったのは、男前なところ(笑)どんなお客様に対しても、堂々と接客をしてくれています。本当に頼りになりますね。今後は、お店の運営やメニューなどにも、どんどん意見してほしいと思っています。
企業情報
会社名有限会社はし本 資本金300万円
事業内容うなぎ料理専門店の運営 従業員数7名(2023年8月時点)
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