中途採用において企業側が最も重視するのは、応募者の実務経験になります。採用担当者は「これまでの勤務先でどれだけの実務経験を積み、勤め先に対してどのように貢献したのか」を把握することで、その応募者を採用するメリットを推し量るのです。ですから、これまでの実務経験を丁寧に振り返り、具体的な経験業務や実績、会社に貢献した成功体験などをアピールすることが重要です。
新卒での就職活動時は、学生時代に注力したことや取得した資格、長所、応募先企業に対する思い入れなどをアピールされていたことと思います。ただ、中途採用においてこのような点ばかりに話が及んでしまうと、即戦力としての活躍が見込めず、マイナスの印象を与えてしまうおそれがあります。この点はどうかご注意ください。
M.Hさんは営業職として7年の実務経験をお持ちとのこと。これまでに培った経験の中には、異業種でも活かせる営業ノウハウが少なくないと思います。ですから、応募先の業種や企業をしっかり研究して、募集職種でこれまでの経験がどのように活かせると思うのかを具体化し、その点をしっかりアピールできるよう入念な準備をして臨んでください。そうすることで、非常に訴求力のある自己PRができると思います。