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取材から受けた会社の印象
例えば、ある会社の社員が「給与が少ない」と感じて組織に異を唱えようとしても、これは「不確かな情報」とみなされ交渉する機会すら与えられません。根拠となるデータを集めるには、会社や業種を飛び越えて情報を出し合うことが必要。同研究所はそのために存在しているのです。
同研究所が設立されたのは、戦後すぐ。生きるだけでも大変な中、「みんなが協力して情報を出し合うことが重要」と組織が結成されました。国内外の労働・経済・社会に関する調査研究を行なうことで、公共の政策や働きがいの研究などに寄与しています。
特徴は大きく3つ。まず、歴史が長く大規模なデータを所持していること。次に、正確な情報を得るために必要な、調査方法のノウハウがあること。そして、組織の利益だけでなく社会課題のために活動をしていること。このような組織は希少で、国内随一の研究所だそうです。
同研究所の今後の展開に、期待が持てるのではないでしょうか。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい■予想外の調査結果が出てくる面白さ
調査の主体はクライアントですが、調査実施の間も営業(オルグ)のポジションは伴走します。調査の結果、思いもよらないデータが出てくることもあるのだとか。例えば、各種メディアで取り上げられる「若者の投票率の低下問題」。同研究所が労働組合と実施している政治意識調査から得られたデータをもとに、「労働組合からの働きかけと年齢層別の投票率の相関」に関する分析を行いました。結果、他の世代と比較すれば相対的に投票率が低い若者も、働きかけを受けることで投票率が上がっていることが分かりました。調査の結果から、労働組合による政治活動や組合員への働きかけは、実際に投票を促し若者の政治参加の促進に寄与することが判明したのです。このように、調査によって社会課題に関する新たな事実を提示できるのが面白いポイント。こうして日々新鮮な思いで働けるとのことでした。
■クライアントと関わる中で刺激をもらえるやりがい
労働組合やNPOにヒアリングやインタビューを行なうことも多くあるそう。その中で、刺激をもらえることも多いのだとか。例えば、ある労働組合の方にインタビューした時のこと。「社会的に立場の弱い方々がどうすれば生活しやすくなるのか」ということについて、労働組合でできる取り組みを真剣に考え力強く話してくださったのを聴いて、胸を打たれたそうです。このように、社会課題の解決や運動に対する熱い思いを持つ人びとのお話を直接聞くことで、様々な価値観に出会い刺激をもらえるとのことでした。
調査の主体はクライアントですが、調査実施の間も営業(オルグ)のポジションは伴走します。調査の結果、思いもよらないデータが出てくることもあるのだとか。例えば、各種メディアで取り上げられる「若者の投票率の低下問題」。同研究所が労働組合と実施している政治意識調査から得られたデータをもとに、「労働組合からの働きかけと年齢層別の投票率の相関」に関する分析を行いました。結果、他の世代と比較すれば相対的に投票率が低い若者も、働きかけを受けることで投票率が上がっていることが分かりました。調査の結果から、労働組合による政治活動や組合員への働きかけは、実際に投票を促し若者の政治参加の促進に寄与することが判明したのです。このように、調査によって社会課題に関する新たな事実を提示できるのが面白いポイント。こうして日々新鮮な思いで働けるとのことでした。
■クライアントと関わる中で刺激をもらえるやりがい
労働組合やNPOにヒアリングやインタビューを行なうことも多くあるそう。その中で、刺激をもらえることも多いのだとか。例えば、ある労働組合の方にインタビューした時のこと。「社会的に立場の弱い方々がどうすれば生活しやすくなるのか」ということについて、労働組合でできる取り組みを真剣に考え力強く話してくださったのを聴いて、胸を打たれたそうです。このように、社会課題の解決や運動に対する熱い思いを持つ人びとのお話を直接聞くことで、様々な価値観に出会い刺激をもらえるとのことでした。
厳しさ■運動に寄与する調査のために、試行錯誤する難しさ
人びとの声を聞くアンケートは、他の企業でも実施しています。しかし、同研究所が扱う調査は社会課題を解決に導く上で根拠となる重要なデータ。正確な調査を行ない、人びとのリアルな声を集めなければなりません。さらに、クライアントから「この課題解決のためにこんなことを知りたい」と要望があれば、それを可能にする調査方法や設計・分析を考える必要があります。調査に関する専門的な技術を踏まえた上で、質問内容や表現、回答方法の意図や調査を実施する上での注意点をクライアントに丁寧に説明することも求められます。運動に寄与する調査のために試行錯誤する大変さがあるとのことでした。
■新しいプロジェクトのためにアンテナを張り続ける大変さ
現状の調査を進めつつも、社会課題の解決のために新たなプロジェクトのヒントを探しているそう。そのためにも、日々クライアントにお話を聞くことはもっとも大切な業務のひとつであるとのこと。また、クライアントから現在抱えている課題や「こうしたい」という要望を聞いた際に、既存のプロジェクトへの参画を提案するのでなく、「同じ課題を抱える他の団体と合同で調査するのが効果的では?」と新たな調査を提案することもあるのだとか。このようにして新しいプロジェクトのきっかけはないか常にアンテナを張っているそうです。既存のプロジェクトをただ進めていくだけでなく、新たなプロジェクトのヒントを見つけるべく奮闘する大変さがあります。
人びとの声を聞くアンケートは、他の企業でも実施しています。しかし、同研究所が扱う調査は社会課題を解決に導く上で根拠となる重要なデータ。正確な調査を行ない、人びとのリアルな声を集めなければなりません。さらに、クライアントから「この課題解決のためにこんなことを知りたい」と要望があれば、それを可能にする調査方法や設計・分析を考える必要があります。調査に関する専門的な技術を踏まえた上で、質問内容や表現、回答方法の意図や調査を実施する上での注意点をクライアントに丁寧に説明することも求められます。運動に寄与する調査のために試行錯誤する大変さがあるとのことでした。
■新しいプロジェクトのためにアンテナを張り続ける大変さ
現状の調査を進めつつも、社会課題の解決のために新たなプロジェクトのヒントを探しているそう。そのためにも、日々クライアントにお話を聞くことはもっとも大切な業務のひとつであるとのこと。また、クライアントから現在抱えている課題や「こうしたい」という要望を聞いた際に、既存のプロジェクトへの参画を提案するのでなく、「同じ課題を抱える他の団体と合同で調査するのが効果的では?」と新たな調査を提案することもあるのだとか。このようにして新しいプロジェクトのきっかけはないか常にアンテナを張っているそうです。既存のプロジェクトをただ進めていくだけでなく、新たなプロジェクトのヒントを見つけるべく奮闘する大変さがあります。
この仕事の向き&不向き
向いている人◎自身の仕事を通じ、「社会をよくしていきたい」という思いを持つ方
活躍する所員は「自分たちを含む、人びとの暮らしを良くしたい」など、社会的な課題解決にかかわりたいという気持ちを持っています。調査研究面のサポートをするので、大々的に表に出るというより黒子のような存在です。運動に寄り添いながら支援し、それが様々な課題解決に繋がる。このような仕事を面白いと思える方は、モチベーション高く働けるでしょう。
活躍する所員は「自分たちを含む、人びとの暮らしを良くしたい」など、社会的な課題解決にかかわりたいという気持ちを持っています。調査研究面のサポートをするので、大々的に表に出るというより黒子のような存在です。運動に寄り添いながら支援し、それが様々な課題解決に繋がる。このような仕事を面白いと思える方は、モチベーション高く働けるでしょう。
向いていない人△特定の分野にしか興味・関心を持てない方
調査領域は政治、政策、選挙、地域など、広範囲にわたります。クライアントは労働組合を含む様々な社会運動団体であり、活動領域も多岐にわたります。自分の知らない分野や領域の話を聴くことが多いので、「自分が興味のあることしかやりたくない」といった方は向いていません。
調査領域は政治、政策、選挙、地域など、広範囲にわたります。クライアントは労働組合を含む様々な社会運動団体であり、活動領域も多岐にわたります。自分の知らない分野や領域の話を聴くことが多いので、「自分が興味のあることしかやりたくない」といった方は向いていません。