慶應義塾大学出版会株式会社

貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。

●クチコミ内の修正（制度上事実と異なる箇所が１つ訂正がございます。）
　・休暇は、半日単位なのでやや使いにくい。
　　➙時間単位有給休暇は、1年間で40時間、1時間単位で、有休が取得することができます。

●働き方、教育・研修、企業文化、そして将来展望について
ご指摘の多くが、今まさに当社の直面している課題であり、根は一つだと感じました。
以下、やや迂遠な説明になりますが、ご容赦を。
当社は前身の「慶應通信」こそ1947年の設立ですが、大学出版としての再出発は1996年、まだ20歳を過ぎたばかりの若い会社です。
再出発当時は学術出版としての実績、ノウハウ、何より人材が不足していたため、各分野から経験者が集められ、各々が出身版元での経験を恃みに「オレ流」で本を作り、「アタシ流」で生抜きを育てと、「他流試合」の中で売上規模の拡大が図られてきました。
しかし、世の中は長引く出版不況、とりわけ学術書の低迷が深刻化し、当社も「量から質へ」の転換を迫られます。現場の努力の甲斐あって、一方では各種学会賞などの受賞作が数多く生まれましたが、他方の財務では苦戦が続き、「学術出版を続けられるのか」という不安を胸に、人員を切り詰めながら出口を模索してきたのが、この数年でした。
そして今日、営業・編集とも、中堅となった生抜き選手たちが力をつけ、研究・教育・啓蒙の各分野でより広い読者層に受け入れられる「リーチの長い」書籍が増え、財務が改善しつつあります。デジタルメディア事業部が立ち上がり、慶應の通信教育の電子化とも相まって、印刷・電子融合に向けた取組みが本格化していきます。
こうして、「寄合い所帯」だった当社に、ようやく企業文化を醸成する土台が出来上がってきたのではないか…それが、この会社を20年ほど眺めてきた私の感想（感慨）です。私たちが実現し継承すべき価値は何か、達成すべきmissionは、目指すべき将来の姿は、そして、それらの根底にある「私たちらしさ」とは何か…？　現場の声を拾い上げながら、こうした問いに答えていくことが、そのまま事業プロジェクトの立上げ、教育方針の統一や研修カリキュラムの整備、働き方改革などにつながると思っています。
ずいぶん抽象的なコメントで恐縮ですが、より具体的な取組みは社員総会をはじめ折々に提示し、一緒に議論していきたいと考えています。