蓼科の風株式会社

社長の山岸です。

お客様から掛けられる「ありがとう」や「おいしかった」というお言葉は、本当にうれしいものですよね。

そして、スタッフ、特に新たに加わる方々への初期教育の部分で課題がある現状は残念ながらご指摘いただいたとおりです。

２年ほどまえから、基本的な部分のマニュアル化やスタッフ間での共通理解を少しずつ積み上げてまいりましたが、
それはあくまでも「たてしな薫風」のやり方を言語化し認識してきたプロセスです。

ただ、他業種からはいってこられることの多い当社のスタッフの皆さまには、迷った時にご自分の中で指標となるような
「ザ・接客」、「ザ・おもてなし」のような絶対軸への欲求が強いのかもしれません。
もしかしたらそこには現状をよりよく改善していけるヒントや正しい対処法が詰まっているのかもしれませんよね。

でも、私は、開業以来、手がかりが乏しい中でスタッフの皆さまともがきながら編み出してきた「たてしな薫風」の
サービススタイルこそ当社の宝物であり、今後も大切にしていきたいと考えていますし、安易に答えを求めず、
自分の頭で、ハートで悩みながら対応を編み出すことのできる皆さまの創造力、生みの苦しみから逃げない姿勢を
心から尊敬しています。

もちろん、初めてお客様の前に立つことになる新人に、お辞儀の仕方や言葉遣い、ホールでの立ち位置など本当に初歩の部分は
もう少し体系立てて教育するための手立てを講じたいと思いますが、その土台の上に載せる当館のオリジナリティの部分は
これからも皆さまと侃々諤々試行錯誤を繰り返しながら、熟成していければと思います。

サービスに数学のような正解はありません。

あるのは、お客様の笑顔と感謝のリアクションだけです。

繰り返し当館をご利用いただくお客様が増えていくことが、私たちが悩み苦しんだことの報酬なのだと思って
これからも一緒に考えていきましょう。