株式会社生出

(株)生出の代表取締役の生出です。

貴重な意見ありがとうございました。とても参考になりました。

　私も、今の営業グループは情報が共有され、相談も気軽にできる状況になっていると思います。
以前は、隣の席の同僚ともメールでやりとりするような社員もいて対話が少ないと感じることがありました。
　
　大分前ですが、高い品質レベルを求められた案件で初めに相談できていれば対処のしようがあったにも係わらず、一人で抱え込んでしまったため結果的にクレームを起こしてしまったことがありました。そうした苦い経験からお互いにアドバイスし合える環境を作らなければと皆が気づき、少しづつ改善していった結果、現在のコミュニケーションが良い状況がつくられたのだと思います。
　
　ちなみに、当社は数年前から「個人営業から組織営業」へのシフトを進めています。従来のように担当者個人の知識と経験に基づく販売スキルだけでは顧客に対応することが難しくなっているからです。お客様は、製品の機能だけではなく、付随したサービスも含めてトータルの提案を求めています。製品を単に売るだけではなく、顧客の課題を発見し、解決することが求められます。そのため当社では、営業、設計、製造、その他管理間接部門も含めて、横断的に協力し、高度な顧客の課題を解決する仕組みを作っています。組織に一体感を創るのは、組織営業を進めていくうえでとても大事なことです。これからも組織の一体化に力を入れていきたいと思います。


「自ら研修やセミナーを申し込む社員が少ない」というのは確かにそうですね。ただ、日常業務で忙しく研修を受ける余裕がない社員がいることも事実なので、時間を確保できるよう改善していきたいと思います。
　私が研修やセミナーに行くように勧めている理由は、2つあります。一つは、仕事に対して高いモチベーションを維持しながら能力の向上を図ることは今の時代、不可欠だということです。また企業としても、人を育てないと事業を維持することが難しくなっています。
　もう一つは、働くことを通じて社員に成長してほしいと思っているからです。社員が成長したと思える、成長の実感を持てる会社を創ることは私の責任だと思っています。
　社員の育成は自己責任ということにならないように、また成り行き任せという事がないように、育成の枠組みをつくり、軌道に乗せていきたいと思います。