株式会社鹿島屋

事業の強み：
ガソリン、軽油、灯油などの社会のインフラとも言える燃料油の販売を事業の軸にしており、どのような社会情勢であっても一定以上の需要が見込まれる。また、ENEOS株式会社の特約店という立場を活かして埼玉県内に広く店舗を展開しており、地場に強い会社である。また、新規事業（現在はゴルフ用品販売）へも挑戦しているなど、保守的すぎないところが強みと感じる。

成長・キャリア開発：
若くても意欲があれば社内業務改善などの重要な仕事に挑戦することができるので、多くの経験を積むことができる。昇格試験を受け、合格すれば役職者になることができるので、早いうちから責任ある立場として経験を積み、マネジメント能力などを鍛えることができる。会社は外部研修受講の機会を設けるなどして社員を支援してくれている。

働きがい：
意欲があって、それをアピールして日々の努力が認められればやりたい業務に挑戦することができる。日々着実に業務を行ったこともしっかり評価してもらえるので日々の業務に関してやりがいを感じることができる。業務改善を任せられることもあり、長期間かかる仕事で困難さはあってもその分達成感があり、やりがいを感じることができる。

勤務時間・休日休暇：
残業は良くないことであるという風潮が根付いており、定時で帰りやすい。上司も残業が発生しないように、必要があれば仕事の割り振りを調整するなどして配慮してくれる。計画的な有給休暇の取得が推奨されており、事前に申請していれば休暇はしっかり取得できるので、プライベートの計画を立てやすいというメリットがある。

多様な働き方支援：
新型コロナウイルス禍に入ってからリモートワークが導入され、出社の必用が無い場合にはリモートワークを選択できるようになった。部署によっても多少の差はあるが、月の3分の１～半分ぐらいはリモートワークをしている。育児休暇を取得している社員などもおり、社員のライフイベントに対して柔軟に対応してくれる会社だと感じる。

給与制度：
昇給は年次昇給と等級が上がることによる昇給がある。等級は年1回行われる昇格試験を受験し、合格することで上がる。賞与は年2回支給される。推奨される資格を取得するとそれに対して資格手当が支給される（運転免許、危険物取扱者、MOSなど）。資格によって支給金額が決まっており、最大で5,000円（月）支給される。

評価制度：
昇格試験の機会は社員全員に等しく設けられており、年齢、性別関係なく全員が受験することができる。昇格試験に合格すれば若くして部長、課長、店舗のマネージャーなどを任されることになる。実際に30代課長、20代マネージャー、女性マネージャーなど年齢、男女の別に関係なく様々な社員が活躍しており、実力が重視される傾向がある。

事業の強み：
本業であるガソリンスタンドの運営数は１６店舗。セルフサービス、フルサービス、高速道路のパーキングエリアなど多様な店舗業態があり時代に合わせて業態の変化を行ってきた。ガソリンスタンドは東日本大震災の時など災害時に、ライフラインとしてまだまだ必要であることが明確になった。また、コロナ禍においても原油相場の下落による売上高の減少はあっても1リットルあたりのマージンを確保し、業績が悪化する事は無かった。また、不動産事業も行っており、安定した不老収入も確保し、衰退する自動車燃料マーケットに備え、多様化を行う原資としている。

事業の弱み：
これまで、この事業は元売り各社による過度な安売り競争が行われていたが、JXエネルギーと東燃ゼネラルの合併統合、出光と昭和シェルの合併統合により、マーケットが安定したため以前から抱えていた弱みは現在見られなくなった。今後は海外産のガソリンの輸入や日本の人口減少に伴うガソリン需要の落ち込みは避ける事が出来ず、業態の多様化を行わなければ生き残る事が出来ない。

事業展望：
本業であるガソリンスタンド事業はライフラインとしての機能を持ち合わせているため、一気に落ち込む事はないとみているが、人口減少による需要の低下により、このままでは事業縮小傾向にあるが、本業での安定した収入や不動産収入を原資に新規事業に取り組み、若い人材が魅力を感じる働き甲斐のある職場の提供を行い、今後も人材と収益の確保を両立していく。