ファイナンスプリント株式会社

当社での取引先が主に官公庁であることから、国会の会期中や年末などにタイトなスケジュールで業務を行わなければなりません。しかしながら、官公庁の時間外労働に対する見直しや、残業時間を改善する取組みが進められ、ひと昔前のように仕事が深夜や翌朝までに及ぶような状態が少なくなりました。当社におきましても従業員の健康維持、管理に努め、労働時間に対する取組み方を見直しているところです。
具体的には業務を平準化することによって特定のスタッフしかできない業務があると、そのスタッフに業務が集中し、長時間残業につながる原因になります。そこで当社では計画的にマルチスキル(多能工化)を推進しております。業務の多い従業員がいる場合には、部門の管理者が他のスタッフに振り分けるようにしています。マルチスキルを進める取組みとして、各部門で必要とする技術や能力、資格等を整理し、必要な教育や人材ローテーションを計画的に実施しています。その結果、特定のスタッフに業務が集中することもなくなり、長時間労働の抑制につながっています。
また、各部門の管理責任者が必要な業務を適正な時間で実施するようにきめ細かく指導、管理することで、無駄な残業を抑制できています。時間外労働につながるものであっても、顧客からの要望には応える必要があります。それだけに、顧客に対して自社 と顧客の双方のコスト削減につながるようなwin-winの提案を行い、お互いに業務効率化を進めることによって、自社の労働時間削減と、顧客の要望に応えることを両立させています。
これまでの効果として業務効率化を進めた結果、著しい長時間の残業はなくなり、業務改善の目標設定などにより、従業員の仕事に向かう姿勢も変わったと実感しています。長時間の残業が抑制できることで、作業中のミスも削減できていると考えています。
今後は、取組みの継続による恒常化などによって、効果が損なわれないように取組みを実施していくだけではなく、新たな取組みを検討するとともに、自社の付加価値を高め、同時に労働時間の削減に努めます。最後になりますが、当社の主要な取引先である官公庁の仕事に係っておりますので、従業員とは社会的貢献度を共有し、スタッフひとりひとりの能力開発の実施や自己啓発を支援していきたいと考えております。