株式会社町山製作所

事業の強み：
経営トップ自らの拡販活動に積極的なため、今後の業績向上に期待したい。またお客様も大手メーカーがほとんどであるため、安心感がある一方、品質面で苦労することもある。客先監査も定期的に行われ、指摘事項を真摯に受け止め、着実に改善することで信頼を得ているので、取引が継続できている。

事業の弱み：
財務体質が若干不安がある。また、従業員の高齢化が進んでいるが、会社の対応が遅れている。高校生向けの会社見学会なども行っているが、立地の影響が大きいため採用に至っていない。使用設備の老朽化も進んでいるし、設備投資もごくわずかになっている。

事業展望：
急激な業績向上は今のところ望めないようだが、一歩一歩着実に業績向上しているため、引き続き現在の進め方を踏襲してもらいたい。経営層も積極的に売上拡大に奔走しており、少しずつ新規受注も見受けられるようになった。

成長・キャリア開発：
製造現場では、量産品が多いため1つの仕事を継続することが多い。そのため生産スピードなど結果として上がっていることを実感しやすい。必要に応じて業務に直結する資格等は受けさせてもらえる。受験費用も会社が負担してくれている。

働きがい：
担当者からの意見をきちんと聞いてもらえるし、実際にその意見に沿って実行に移してもらえることが多い。原価低減の提案制度を実施していて、金額に応じて賞与に一部上乗せを実施してもらえる。その内容は全従業員にオープンしている。

女性の働きやすさ：
人数はかなり少ないが、女性でも活躍しているし、活躍しやすい環境だと思う。主任クラスの女性社員が複数おり、男女分け隔てなく、実力で昇進を果たしているように見える。会社施設（トイレ、更衣室など）の観点からは、十分とは言い切れない。

企業カルチャー・社風：
経営トップとの距離感が近い。相談しやすいし、対応も素早いと思う。年度の初めには必ず社長の方針説明会と称して、昨年度の振り返りと今期の目標やスローガンの発表もあり、きちんと会社の状況を説明してもらえる。

組織体制・コミュニケーション：
製造現場では、多能工化が進んでいるので、忙しい部署への応援態勢が出来ている。従業員数が少ないため、応援に行ったとしてもコミュニケーションが比較的取りやすい。人によっては積極的に応援してくれる人もちらほら見かける。

ダイバーシティ・多様性：
障害者採用については、実際に採用前に職場実習と称して2週間程度の実未作業を経験させてから採用を行っている。現在では2名の障害者採用を実施している。人種、国籍、宗教については、その内容の発言等はほとんど耳にしない。

給与制度：
これと言って特に大きな特徴はないのではないでしょうか。今の業績が続いていけば、昇給や賞与は今後が楽しみではあるますし、規定の見直しをすすめているので変化を期待したいと思っています。諸手当、特に家族手当については増額してもらいたい。

評価制度：
基本的には実力主義で、社長が評価している。一時期、所属長の評価結果を踏まえて最終的に評定会議を行い、社長承認という形を取っていた時期もありましたが、従業員数が減少した影響で社長評価となっている。公平性を考慮した評価制度を検討していただきたい。