公益社団法人北九州市障害者相談支援事業協会

事業の強み：
職員間でのコミュニケーションを重視しており、事業運営にもその声が反映されるようになっている。職員個々のスキルアップを図りながらも、障害者やその家族、関係者に対する相談支援を通して地域社会に貢献出来る点が当法人の事業の強みであると思う。

事業の弱み：
相談対応や職場内のコミュニケーションを重視するあまり、管理職者と現場職員の立場や役割が曖昧になっているように思える。相談対応をする相談員としてのスキルアップだけでなく組織人としての育成があまり図れていない。

事業展望：
これまでと同様、地域の障害者やその家族らの相談支援を行い、地域社会への貢献に努めるために職員への組織人としての在り方の理解を促進するための取組み、職員個々の能力に見合った働き方の提供など組織改革・働き方改革を行っていく必要があると思う。

成長・キャリア開発：
新任職員には社内でのOJT研修を実施している。また、先輩職員の相談者対応に同席し、対応や記録の取り方など丁寧に指導してもらい、ある程度当法人の業務理解や障害者への対応理解が図れてから実際の相談対応を担うため、新人教育が充実していると思う。現職者に対しても個々のスキルに応じた研修の実施や業務分担、先輩職員・上司によるスーパーヴァイズを実施しており、新人・現職問わず、人材育成が図れていると思う。

働きがい：
当法人が関わる相談者は様々な課題を抱えており、単純に福祉サービスに繋げて終わる相談はほとんどなく、借財を抱えた方、家族が全員障害者の世帯、中高年の引きこもりと高齢の両親の世帯など複数の課題を抱えた方々が多く、正解が無い中でその時その時の最善を尽くしながら支援を行うが、成果が見えづらいため、正直に言うと精神的に過酷な仕事であると言える。
しかし、当法人は行政の委託で利益を追求しない分、利害関係なく、相談者と向き合い、時間をかけて関わることが出来るため、専門性を持ってしっかりと相談対応に臨みたい方にとってはとても働き甲斐のある職場であると言える。

女性の働きやすさ：
法人の職員の多くは女性職員であり、扶養家族がいる方も多い。出産育児の際の休暇はもとより、小さいお子さんのいる方や学生のお子さんがいる方については子供の行事・予定に合わせ、休暇や勤務体系も相談することが出来る。

企業カルチャー・社風：
当法人が地域の障害者及び家族や関係者から相談内容は多岐に渡り、中には対応が困難であるケースもあることから担当職員が抱え込まないよう、職員同士が積極的にコミュニケーションを取りながら対応している。そのため、普段から職員間のコミュニケーションが活発になされており、職員一人一人の意見が反映されやすい。

勤務時間・休日休暇：
相談員は日中訪問・面談の予定が入るため、記録や事務作業を行う時間を意図的に作らないと残業が発生しやすくなる。まれに突発や緊急の相談対応で休日に出勤することもあるが、基本的には土日祝日は休みである。夜間休日の転送電話を相談員が輪番で持つようになっている。