株式会社三陽

事業の強み：
押出機は、自動車やゴム製品から食品までと幅広いニーズがある設備である。それでもその部品を作るには高い技術力が要求されるため、新規参入にはハードルが高く、昔から技術力を培ってきた優位性は非常に高い。
海洋汚染問題などでプラスチックは悪者にされることは多いが、実際は身の回りのものは
プラスチック製品ばかりのため、まだまだ安泰だと思われる。

成長・キャリア開発：
製造は、その職種であればどこの職場に行っても恥ずかしくない技術が身に付く。もちろん本気で取り組んだ場合のみ。時々別会社から加工歴10年以上といった人が来るが、やっていることが難しいからと挫折することが多く、むしろ未経験者の方が伸びている傾向がある(何が難しいのか
わからない方が伸びる)。
会社としてキャリア開発を積極的にするというよりは、自分で仕事を積極的にすることで成長していく感じ。

働きがい：
顧客が誰でも知っているような会社も多く、ものによってはスーパーなどで売られている製品にも関わってくる。しかも多くの人が使っている製品だと、自分の携わった製品が店頭に並ぶことで誇らしい気持ちになる。
また、顧客が困った時の駆け込み寺のような営業もしているので、その悩みを解決した時の感謝の気持ちを貰った時にも誇らしくなる。

女性の働きやすさ：
女性社員は事務職中心だが10名ぐらいはいる(全従業員の1/4ぐらい)。職人も、女性には間違いなく優しく接している。
女性限定かもしれないが、時間差出勤が認められているため、少しは融通が利くのだと思われる。小学生以下の子供がいる家庭でも、正社員として働いている。
また時々女子会のようなものも開いてコミュニケーションもはかっているよう。

企業カルチャー・社風：
社長が45歳とまだ若く、人の意見を聞いてくれる傾向にある。そのため社長への風通しは良いと思う。
顧客が困っている場合にはどうにかしたいという社風のため、時には突発的な仕事などもある。
業務中は真剣になるためか、口が悪い先輩もいる。そんなものと慣れればそうでもないが、慣れるまでは苦労するかもしれない。

組織体制・コミュニケーション：
社長と工場長、あるいは社長と加工担当者、工場長と担当者が直接意見を交わし、加工の意思決定などをしていく。その垣根は比較的低いと思う。
営業は社長に随時報告と相談しながら進めていくスタンス。自分だけではなく、製造と絡んだ営業スタイルが比較的多い(技術営業的な)。
工場間でのコミュニケーションは電話が中心。

ダイバーシティ・多様性：
現場作業のため、男が多い(少ないながら、女性もいる)。
一品物を製作していくため、失敗リスクを減らすためにも日本人を採用している(外国人では
言葉の壁がどうしてもあるため)。
宗教などは特に推奨もしていないし、関わってくることもない。
職人でもいろいろなタイプがいて、それぞれにプライドを持って仕事をしているためか、時にはぶつかることもある。

勤務時間・休日休暇：
7時50分からラジオ体操があり、その後2時間おきに休憩がある。残業があってもほとんどが19時までのため、特に負担にはならない(その分給与も上がる)。休日に関しては、忙しい時期は土曜日の出勤がある。有休は年間で5日は必ず取らないといけなくなっていて、取っていない場合は会社から有休を使うように促される。

多様な働き方支援：
製造業のため、リモートワークは出来ない。半日有休なども使えるので、用事がある時は事前に伝えておけば早退出来る。セミナーなどへは積極的ではなく、どちらかといえばOJTで能力を上げていくスタンス。
仕事が出来るようになれば仕事が回ってくる→残業しないといけない量になる、といったサイクルのため、能力給と残業代がプラスされだすと給与額面は上がってくる。