株式会社脇山製作所

事業の強み：
私たちの会社はパナソニック様や東京エレクトロン様とのお取引が多く、通信機や精密機器の装置の部品を供給しています。通信機や精密機器はこのコロナ禍の中、需要が格段に広がっており、お陰様で私どもの事業も非常に安定していますし、今後のデジタル社会でも安定した成長が見込まれると思います。また同業他社に比べてQCDに対する評価も高く、毎年実施する顧客満足度調査でも高い評価を頂戴しています。

事業の弱み：
パナソニック様関連の取引比重が大きく、企業のリスクマネジメントとしてはもう少し違う業種、お取引先様の開拓が必要なのではとも思います。ただ、このコロナ禍で安定成長する業種も少なく、ものづくりの幅を広げる難しさもありますが、そうした経験が十分でないということは環境が変化した場合のスキルチェンジに時間がかかるのか？とも思います。

事業展望：
当面はパナソニック様や東京エレクトロン様関係の需要にしっかりお応えすることで会社の体力をしっかりとつけていきたいと思います。また最近、社長プロジェクトとして環境事業をここ3年くらい手掛けており、弊社のものづくりのノウハウを活用して、世の中で益々必要となっている水質改善商品を中心に開発をしています。言い換えますと、世の中で今後需要が高まる市場の中で事業のすそ野を広げるということを中心に会社を成長させるということで、従業員としても心強さを感じます

企業カルチャー・社風：
アットホームな雰囲気の中にも厳しさがあるように思います。社長自身が細かく介入するようなことはなく、逆に任せてくれる度合いが非常に高いです。また、新しいことにチャレンジすることを何よりも好む社長で、そうしたチャレンジ精神をもっている社員は年齢、社歴に関係なく歓迎される雰囲気があると思います。また協調と和を大切にする風土があります。それぞれの会社としての癖などがあるのかもしれませんが、一度溶け込むと非常に居心地がよいと感じます。

組織体制・コミュニケーション：
65名程度の小さな会社ですが、組織体制はしっかりしていて、それぞれの部門の役割も（取得している）ISOでしっかり定義された形で分業と協業ができているのではと思います。
部門間では、時として担当者同士では利害が一致しない場合などもありますが、部門長同士での調整を会社が徹底していますので、割とスムーズに解決できているように思います。
会社としては、役職者の会議が毎月細かく行われており、決め事はしっかり協議するという姿勢が定着しているように思います。

ダイバーシティ・多様性：
4年前より技能実習生をベトナムから2名ずつ受け入れています。私たちも彼らと仕事をすることでコミュニケーションの工夫など勉強になっています。
また正社員の中にもベトナム人技術者がおり、日本国内での企業競争力維持が（価格などで）難しくなってきた場合の備えができていると思います。生産管理課の課長は女性です。男女の区別なく実力次第で昇格の道は開けていると感じます。

給与制度：
定期的な昇給、昇格による昇給、残業手当、家族手当、通勤手当、実績による賞与支給や資格取得した場合の報奨金制度など会社規模に比べて充実しているのではと思います。
勿論、賞与や新しい手当があればもっと魅力的だとは思います。
昇格昇給については、半期毎のチャレンジシートによる評価制度を前提としており、レベル毎での評価が前提であり、従業員と上司が改善点などを確認することができるので、透明性や公平性が高いと思っています。

評価制度：
会社、部門毎の年度目標を基本として個々人が設定する年2回のチャレンジシートが基本になっています。まず、年初に会社の年度事業方針が発表されます。それをどのように部門として達成するのか目標とする指標が設定されます。その部門目標を達成するために自分が担う役割を決めてその年度内で達成する目標値を定めます。個々人の評価は全てこの評価制度にリンクしていますので、上司の気分等で左右されることは少ないと思いますし、自分の役割の達成が会社に貢献しているということがよく実感できてうれしく思います。
また2年連続して高評価がある場合、昇格の対象となり、自分自身でマイルストーンを刻むことができる合理性の高い制度が導入されていると思います。